アース棒 は銅製品?アース棒のスクラップの価値と注意点
家電の電源ケーブルとは別に緑色の皮膜に覆われた アース線 をご存知でしょうか?冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機、エアコン、デスクトップ型パソコンにも見かけます。アース線に流れる電気は建物の地面に打ち込まれたアース棒と呼ばれる金属棒に繋がっています。今回はアース棒のスクラップについてご紹介します。
1.アースとは
アースは漏電による感電の防止、火災の防止、ノイズ対策などを目的として電気を大地に逃がす役割を持っています。冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機、エアコンなどは感電、火災の防止としてアース線がついています。もし、漏電が起きても、電気はアース線から建物内部のアース用の電線を通り、建物地面の深くに打ち込まれたアース棒から大地に逃げていくという仕組みです。アースは「接地」「グラウンド」とも呼ばれる、我々の安全を守ってくれるとても大事なものです。
2. アース棒 とは
先述の通りアース棒は地面の深くに打ち込み電気を大地へ逃がす役割を果たします。アース棒は地面に深く打ち込む硬度を持たせる為の鋼材(鉄)に、電気をよく通す性質を持つ銅がメッキされているのが一般的です。避雷針から流れる雷もアース棒から大地に逃がしています。アース棒は「接地棒」とも呼ばれます。
3.アース棒をスクラップに出す際の注意点
アース棒をスクラップに出す際は状態をまず確認されることをお勧めします。先ほどアース棒は鋼材に銅メッキされたものが一般的と述べましたがたまに銅だけでできているものもあるそうです。この場合はスクラップとしての価値も変わってきます。見分け方は鋼材が使われていれば磁性があるので磁石を近づけてみることです。
3−1.アース棒のスクラップの価値
銅メッキのアース棒は雑品扱いになります。もし、銅だけのアース棒でしたら相場にもよりますが10倍かそれ以上高い単価(1kgあたり)になります。
3−2.銅線は外した方が良い
アース棒につながっている銅線は切り離していただくことで別々の評価が可能になります。皮膜がついている状態でも買取可能です。今回の写真のような銅線の場合は皮膜も外れておりピカ線として評価できます。ピカ線は銅の検収の中でも最も良い評価になります。
4.まとめ
アース棒の最適なスクラップの方法は以下の通りです。
- アースは感電や火災から守る役割を持つ
- 磁性があるアース棒は銅でメッキされている為、雑品扱い
- アース棒に付いている銅線は切り離すと銅線や銅で評価できる
アース棒はたまにスクラップで見かけますが、スクラップに出される方も銅製品と思われていることが多いのでご紹介いたしました。