錫 (Sn)は「スズ」と呼ばれる金属で、融点が低く比較的無害な金属です。ピューターと呼ばれる錫とアンチモン(Sb)の合金は食器として使われています。また、錫はメッキにもよく使用されます。サビを防ぐ目的で鉄鋼板に錫メッキしたものはブリキと呼ばれ、缶詰の缶などに使われています。同目的で亜鉛をメッキしたものをトタンと呼びます。
電子部材のリードフレームとして銅と錫の合金にリン(P)がわずかに含有されたリン青銅や、鋳物合金の砲金（青銅）、軸受合金として使用される錫と銅とアンチモンの合金であるホワイトメタルなど、様々な合金としても使用されています。
錫は低融点ということから半田（ ハンダ ）の成分としても使用されています。
共晶ハンダなどの鉛と錫の有鉛ハンダが昔は主流でしたが、鉛の有毒性がわかってきてからは鉛を使用しないようになり、現在は錫、銀、銅、ビスマス、亜鉛などの合金鉛フリーハンダ（無鉛ハンダ）が多く使われるようになりました。
ハンダと一言に言っても成分が多種で買取金額はそれぞれ変わってきます。
また、ハンダ スクラップ は見た目での成分が分かりませんので、一度お預かりして成分を分析した上での買取となります。