知っておくと得をする!銅や銅製品が高価買取される5つのポイント
非鉄の金属スクラップでは身近な存在で、高く買い取りされる 銅 。
その銅をスクラップ屋に持って行った時に思ったほど良い価格で買い取ってもらえなかった事はありませんか?スクラップ屋をよく利用される方も、馴染みが無い方も知っておくと得をする高価買取のポイントを紹介していきます。
1.今日現在の 銅 の相場を知ることで昨日よりも高価買取してもらえる
銅は高く買い取りをしてくれると冒頭に書きましたがそもそも銅の価値はどのように決められどのくらいの相場なのかご存知の方は多くないかもしれません。
日本円の相場なら東京外国為替市場、株なら日経平均株価など、相場を決める所が決まっているように、銅やアルミ、錫、鉛、亜鉛などの非鉄金属はロンドン金属取引所(LME)と呼ばれる世界最大規模の取引所が公表した取引価格が世界的な指標となっています。
日本の相場は、JX金属が発表する銅建値と呼ばれる数値が指標とされます。
中国経済の勢いが凄まじかった北京オリンピック前後では金属相場が軒並み上昇して電線が盗まれたり、グレーチングと呼ばれる側溝のフタがなくなったりと良くないニュースも流れました。
銅建値は今年2016年に入り600円台前半から緩やかに下降し続け、550円前後を推移しています。建値が良い時に売りに出すのが得策です。
(1kgあたりの単価です。)
2.銅を大量に溜めた方が売る時に良い値段が付く
トン単位でやり取りされる金属はバッカンやフレコンといわれる物でまとめられています。
銅に限らずですが大量のスクラップを取引すると少し色をつけてくれます。
現場や工場ではバッカンやフレコンにまとめておいて溜まってから取引することをおすすめします。
バッカンやフレコンの準備はスクラップ屋に相談してみてはいかがでしょうか。
3.毎月一定量を納入いただく約束をする
工場などで、銅板などをプレスされている企業さんは、ある程度毎月排出される量が決まっていると思います。
その場合は、スクラップ屋に「毎月1トン持ってくるから」と交渉できる確率が上がります。
理由は、スクラップ屋も同じく、銅の納入先と3か月間これだけの量を納入する契約を交わしている場合があります。
いわゆる「ロング契約」です。相場のいい時に売るではなく、スクラップ屋としては、安定して納入してくれるお客様が、一番安心ですので、値段も出しやすいです。
工場の方は、スクラップで商売をされているわけではないので、貯まれば売却されているという方におすすめです。
そもそも、そんなに大量にスクラップが出ない私はどうすればいいの!?
安心してください。次の章で少量でも少しの手間で買い取り価格をアップさせる方法をお伝えします。
4.少しの手間で買い取り価格をアップさせる方法
お手元の銅スクラップは現在どんな状態でしょうか。
- クーラーパイプの皮とボルトが付いたまま
- 銅線は被膜のまま
- 様々な金属スクラップとまとめてごっちゃになっている
- 銅線やクーラーパイプなどを剥いているが、きれいな銅と緑青がかかった銅と一緒にしている
こんな状態では高価買取とはいきません。
スクラップ屋が高く買い取る判断基準としては、見た目がきれいな銅の色をしているか、他に付き物が無いかです。
これは銅をインゴット(かたまり)に精錬する際の手間がいかに少ないかということになります。
汚れ、焼け、溶接、メッキ、ゴミや樹脂など付着物が無い、他金属との混ざりが無いほど高価買取が可能です。
なぜ同じ銅で分けないといけないのでしょうか。
それは、状態によって出荷先が異なるからです。
電線などいわゆる「ピカ線」と呼ばれる商品は、電線メーカー等に出荷します。
緑青や、真鍮などの不純物が付いたものは、銅合金の原料として「角丁屋」今で言うインゴットメーカーで再生されます。
また精錬所いわゆる鉱山等へも出荷します。業界では鉱山行きから「山行」と呼ばれています。
このように用途の違いから、必要とされる原料も変わり、単価も変わってます。
5.銅製品はこんなものがあります
様々なところで銅は活躍していますが、実は銅合金だったりします。
5-1.銅製品
- 給湯器(内部に銅の釜があります)
- クーラーパイプ
- 電線 家電線
- 銅鍋
主に電気や熱を伝えるところに使用されています。銅が電気伝導性や熱伝導率に優れた性質を持つためです。
5-2.見た感じ分からないが買い取り可能な銅含有廃棄物
- 銅滓
- 銅スラッジ、銅汚泥
- 銅廃液
主に工場などから排出される銅スクラップですが、リサイクル可能な場合は産業廃棄物の処理費用を減らす事が出来ます。
6.まとめ
私たちの生活のあらゆる場面で銅は使われています。
もし、それらが不要になった時にも、銅スクラップは高く買取されるので、5つのポイントを押さえておくと良いと思います。
おさらいとなりますが
- 銅相場を知る
- ある程度溜めてから出す
- 毎月安定して納入する
- 付き物や混ぜ物がないように分けておく
- 銅製品かどうか確認する
また、ある程度の買い取り価格が予想出来ればストックするか否か、判断する材料となります。
手間をなるべくかけたくないので混ざっててもOKという方であれば安価になってしまいますが買い取り可能です。
それぞれ場所や時間に合わせてリサイクルしていただけたらと思います。
引き渡すだけで出来る環境活動にもなりますので、是非スクラップ屋をご利用ください。